AEFE (フランス海外教育庁) は仏国の外務・欧州問題省管轄の公的機関です。フランス国外に居住するフランス国籍児童のための教育、フランス語およびフランス文化の普及 、フランス国内と海外の教育体系の関係強化を目的とする公共企業体です。AEFEの目標は、136国に分布する494校(2015年の統計)で構成される 独自のネットワークを推進し、傘下の学校間の連携をはかることです。
寛容、ヒューマニズム、機会均等、知的好奇心、批判精神などの普遍的な 価値に裏打ちされたAEFE傘下の学校では、幼稚園からバカロレアまで、中断されることなく学業を継続することができます。活動的、オープンで魅力あふれ る国際ネットワークに所属することで、充実した研修に参加することも可能です。
優良校、経験の共有、フランス語と仏文化の普及
優 良校:AEFE傘下校の共通の望みは全生徒の学業成就です。実際、バカロレア試験では仏国内のリセを上回る成功率(生徒平均で95%、学校レベルでは全校 が成功を収めている)を記録しています。バカロレア試験合格者は、その後、グランゼコールや、世界中の一流大学に進学しています。
経験の共 有:語学・文化交流の場、強い価値に裏打ちされた経験を分かち合う場として、AEFE傘下校は、様々な児童を受け入れています。また、言語教育のモデル校 として、特別フランス語教育、全生徒を対象とする現地国語教育、国際環境で実践性のある英語教育を行っています。
フランス語と仏文化の普及:現地出身の児童やその他の外国人を受け入れることで(全生徒の60%を占める)、フランス語とフランス文化の伝播普及に貢献しています。異文化間のコミュニケーションと理解を促進することで、フランスと生徒の間に持続的な親和が生まれます。
AEFEの協定校としての関西フランス学院
フ ランス海外教育庁のネットワークは、136国、494校をカバーしています。生徒数は31万人に及び、そのうちの11万5千人がフランス国籍保持者です。 全校が仏国教育省の認可を受けています。74校はAEFEにより直接運営管理されるEGD校で、156校は協定校、264校はパートナー校です。
協定校に指定されるのは、仏国内の公立学校と同等の教育が実施されている海外フランス人学校です。協定校の生徒は、試験を受けることなく、フランス国内の公立学校、契約私立学校、出身校以外の海外のAEFE傘下校に入学・編入することができます。
AEFE 傘下校は、海外に在住する仏国籍の児童はもちろんのこと、他国籍の児童も受け入れています。AEFEの協定校であるということは、仏国内の教育カリキュラ ムに準拠したクォリティーの高い教育が行われていることの保証となっています。また、仏国籍の児童には、仏政府支給奨学金申請の道も開かれています。
協定は永続的ではなく、一定基準が守られているかどうか、定期的にチェックを受けます。AEFEは、協定認可の際の指示が遵守されているかどうかを追跡調査します。
AEFE協定校は、仏国内または海外の私権団体により運営管理され、AEFEと運営、財政、教育協定を締結しています。同協定は、特に仏国民教育正教員の報酬や配属条件、助成金割当てに関連しています。協定校は、学校の運営管理に関し、AEFEと常に対話を続けています。