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忘れられない出会い:茂山千之丞さんと体験する、京都国際フランス学園での生きた狂言の世界

私たちは、伝統的な日本の喜劇である狂言の著名な俳優、茂山千之丞さんをお迎えするという大きな栄誉にあずかりました。この特別な出会いは、日本語教師であるピシャール先生の授業の一環として、生徒たちに向けた生きた文化体験の機会として実現しました。名高い茂山家のご出身である茂山さんは、洗練されたこの芸能に身を捧げてきた芸術家の十四代目であり、ユネスコの無形文化遺産にも登録されている伝統を今に受け継いでおられます。

茂山さんは、惜しみないご厚意で、命に満ちた表現力豊かな狂言の世界を子どもたちに披露してくださいました。まず、「笑い」と「悲しみ」の感情を演じながら、登場人物に命を吹き込むような正確な動きと力強い声で、狂言の豊かな情緒を表現されました。その後、石を投げるしぐさや、扇を使って酒を飲むユーモラスな場面など、象徴的な所作を披露。さらに、狂言特有の姿勢や歩き方を子どもたちに教えてくださり、最後には馬、狐、牛、鳥といった動物たちを演じ、その表現に子どもたちは目を輝かせていました。

生徒たちは終始、身振りや音、動きを熱心に真似しながら楽しく参加していました。その後の質疑応答では、茂山さんが明るくユーモアたっぷりに答えてくださり、会場には笑顔があふれていました。このかけがえのない出会いは、子どもたちの記憶に深く刻まれることでしょう。

日本文化を詩情とユーモアをもって子どもたちに届けてくださったシゲヤマさんに、心より感謝申し上げます。

また、この出会いの機会を可能にしてくださったドゥバイユ先生にも、心より御礼申し上げます。